シネマライフキャリア - Cinema Life Career -

映画やドラマをメインにコンテンツの感想記事と生き方やキャリアを考える上で参考になりそうな記事を書いていきます。

洋画

【映画】真実(La Vérité) 〜人と人の関わり方の理想〜

真実(La Vérité / The Truth About Catherine)ママ、あなたの人生 嘘だらけねやっぱり是枝裕和監督の描く家族の形(あり方)は本当に好きだ。家族関係の中に優劣をつけずに、各々が思っていることを率直に伝え合う。でも気を遣う場面ではとことん気を遣う。…

【映画】ジョーカー(Joker) 〜本当の悪は笑顔の中にある〜

ジョーカー(Joker) 本当の悪は笑顔の中にある。 物凄いダークコメディ。 いやもはやコメディの枠には収まらないくらいに重たく骨太に、ピエロのアーサーがジョーカーになるに至るまでが描かれている。 笑顔がこんなにも怖く、笑顔がこんなにも多いのに全然…

【映画】判決、ふたつの希望(THE INSULT) 〜ただ、謝罪だけが欲しかった〜

判決、ふたつの希望(THE INSULT)ただ、謝罪だけが欲しかった ほんの些細な口論から始まった事件。人種の違うことで起こる様々な背景から、お互いが自分の信念を譲られないことで、話が大きくなっていき、メディアや国全体にまで浸透していくことになる。 …

【映画】ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド(Once Upon a Time In Hollywood) 〜ほとばしるタランティーノ監督のハリウッド愛〜

ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド(Once Upon a Time in Hollywood)1969年にカルト集団チャールズ・マンソン・ファミリーにハリウッド女優シャロン・テート残虐に殺害されたシャロン・テート殺人事件を背景に、当時のハリウッド映画界を描いて…

【映画】トイ・ストーリー4 〜新たなおもちゃの旅が始まる〜

トイ・ストーリー4(Toy Story 4)あなたはまだー本当の「トイ・ストーリー」を知らない。トイ・ストーリー3が完璧すぎる終わり方で、その次にどんなものができあがるのか想像できてなかったけど、「そう来たか!」という内容で、驚きと同時に、とても楽しむ…

【映画】アベンジャーズ/エンドゲーム 〜見事に完成した異次元の世界〜

アベンジャーズ/エンドゲーム(Avengers: Endgame)最強の、逆襲(アベンジ)へー。令和初日に鑑賞。令和初鑑賞の映画となりました。ネタバレはしないようにかなり意識してレビュー書きました。MCUシリーズだとまともに鑑賞した映画は、初回のアベンジャーズ…

【映画】SING/シング 〜好きに正直になる〜

SING/シング歌のチカラで元気になれる、新しいエナジームービーがやってきた!劇場公開してたときに鑑賞するか悩んで結局鑑賞できてなかったので地上波で鑑賞。地上波ありがたい。今回は軽めのレビューで。気軽に誰でも楽しめる王道ミュージカル映画。トク…

【映画】ゲット・アウト(Get Out) 〜ミステリーホラーの皮をかぶった社会派映画〜

ゲット・アウト(Get Out)何かがおかしい第90回アカデミー賞脚本賞作品を、遅ればせながら鑑賞。ただのホラー映画かと思いきや、人種差別にしっかり切り込んでいて、人間の末恐ろしさをも深く描き、伏線の回収劇も見事で、見応えありでかつ映画的なおもしろ…

【映画】ミッドナイト・イン・パリ(Midnight in Paris) 〜真夜中のパリに魔法がかかる〜

ミッドナイト・イン・パリ(Midnight in Paris)真夜中のパリに魔法がかかる昨日鑑賞した作品とは打って変わってさらっと鑑賞できそうな普段あまり観ないタイプの映画を鑑賞したが、これが大当たり。ウディアレン監督は以前から気になってたのでいつかとは思…

【映画】運び屋 〜置き忘れていた本当に大切なもの〜

運び屋(The Mule)前代未聞の実話80歳代でシナロア・カルテルの麻薬の運び屋となった第二次世界大戦の退役軍人であるレオ・シャープの実話に基づかれており、監督・主演ともにクリントイーストウッドによって映画化された作品。家族よりも仕事を優先し、家…

【映画】グリーンブック(GreenBook) 〜衝突ではなく尊重から〜

グリーンブック(GreenBook)行こうぜ、相棒。あんたにしかできないことがある。第91回アカデミー賞で作品賞、助演男優賞(マハーシャラアリ)、脚本賞の3部門を受賞した作品。1962年、ニューヨークの一流ナイトクラブ、で用心棒を務めるバレロンガは、粗野で…

【映画】ラッカは静かに虐殺されている 〜我々が勝つか 皆殺しされるかだ〜

ラッカは静かに虐殺されている(City of Ghosts) 我々が勝つか 皆殺しされるかだ 2018年観たかったのに観れなかった作品を鑑賞しよう第四弾。 故郷のラッカをISISに奪われて、その残虐な彼らを世界に広めて追い詰めるためにありのままを発信することを手段…

【映画】犬ヶ島 〜もしも犬の気持ちがわかったら〜

犬ヶ島 2018年観たかったのに観れなかった作品を鑑賞しよう第三弾。 Amazonでレンタルがまさかの100円だった! 設定は近未来の日本。 ドッグ病が流行するメガ崎市で、人間の感染を恐れた小林市長が、全ての犬を犬ヶ島(ゴミ島)に追放しようと画策する。 その…

【映画】君の名前で僕を呼んで 〜愛の美しさ〜

君の名前で僕を呼んで(Call Me By Your Name) 何ひとつ忘れない。 2018年観たかったけど観れなかった作品を鑑賞しよう第二弾。 2007年に書かれた小説「Call Me By Your Name」を原作としていて、原作は1987年の設定だが、エイズが社会問題になる前を描くた…

【映画】ファースト・マン 〜月への不可能な旅路を体験せよ〜

ファースト・マン(First Man) 月への不可能な旅路を体験せよ。 昨日の「ラ・ラ・ランド」に感化されたこともあり、早速鑑賞。 ニール・アームストロングの伝記「ファーストマン: ニール・アームストロングの人生」が原作で、「ラ・ラ・ランド」のデイミア…

【映画】ボヘミアン・ラプソディ 〜人間の本質は孤独を受け止めることからはじまる〜

ボヘミアン・ラプソディ(Bohemian Rhapsody) 伝説のバンド「クイーン」 彼らの音楽を唯一超える「彼」の物語。 イギリスのロックバンド「クイーン」のフレディ・マーキュリーに焦点を当て、バンドの結成から1985年のライヴエイド・パフォーマンスまでを描…

【映画】THE 15:17 TO PARIS 15時17分、パリ行き 〜導かれるままに〜

15時17分、パリ行き(THE 15:17 TO PARIS)これはまた新たなノンフィクション映画の見せ方で、「アメリカンスナイパー」とは全然違う斬新な展開で事実を基に描いている作品だった。事実を基にする映画の特徴としては、事実起こった事柄をベースに、重要なポ…

【映画】THE GREATEST SHOWMAN グレイテストショーマン 〜ドラマチックとはこのこと!〜

実際、この作品は実在していたフィニアステイラーバーナムをモデルに描かれた作品だと知って驚いた。こんなドラマチックな物語が実際にあったと思うとわくわくしますね!実業家として成功をして、幼い頃から愛を育んできたチャリティと子供たちに幸せを与え…

【映画】THE SHAPE OF WATER シェイプ・オブ・ウォーター 〜アート的な美しい愛の表現〜

シェイプ・オブ・ウォーターシンプルだけど、深くて美しい。わかりやすいんだけど、鑑賞後はなぜかすごく満たされたような気持ちになる。映画のファンタジーな世界に飛び込んだと思いきや、ちゃんとした愛や人間味が描かれているため、現実の世界のようにも…

【映画】早春(DEEP END) 〜死ぬほどの恋に落ちたんだ。〜

死ぬほどの恋に落ちたんだ。演出やストーリー展開の仕方を間違えたらただのストーカー映像になってしまい兼ねないが、設定と演出とストーリー展開により、しっかりと一つの恋愛の形が描かれている。こんな恋愛の形も美しいと錯覚に陥りそうなほどの描き方だ…

【映画】スリービルボード 〜怒りは怒りを来す〜

映画としての展開がおもしろく、内容としても深く、メッセージ性も感じる。評価が高い理由がわかる。だが、心情に対しての描写においてはやはり邦画の方が幾度にも濃い作品があるなと感じた。それでも全体的には期待以上に満足な作品だった。自分の娘がレイ…

【映画】DETROIT デトロイト 〜歪められた正義の裏側〜

新年早々、傑作と出会えた。万人にとっての正義を追い求めることはもはや不可能であるのだろうか。誰かにとっての正義は誰かにとっての理不尽になる。この世の中は強者と弱者がいないと成り立たないのであろうか。権力を持つ者にとっての正義は、権力を持た…

【映画】希望のかなた 〜損得なく誰かのために〜

みんなで、救う。難民問題が各国で議論される中、この問題はある意味国を越えて、民衆をも交えて考えていくべき問題かもしれないと今作を鑑賞して思った。トランプ大統領には、今作をどうか鑑賞して欲しい。今作は、世界でも大きな問題として挙がっている難…

【映画】動くな、死ね、甦れ! 〜ドキュメンタリーとフィクションの融合〜

永遠なる映画の奇跡。ドキュメンタリーとフィクションが融合しているような作品。おそらくヴィターリー・カネフスキー監督自身が見てきた世界とこうあって欲しかった(こんな少女と出会いたかった)という幼少期の世界を織り交ぜて作品にしているような感じ…

【映画】縞模様のパジャマの少年 〜ホロコーストの愚かさ〜

ホロコーストがいかに悪であったか、いかに愚かなものであったか、これを観ると明らかである。冒険好きなブルーノはとても純粋で優しい少年。都会で友達と暮らしていたが、あるとき父の昇進がきっかけで田舎へ引っ越すことになる。友達と離れるのが寂しくて…

【映画】残像 〜人はそれでもなお、信念を貫けるのか〜

人はそれでもなお、信念を貫けるのか。この時代のことを深く知るためにも、こういう作品はこれからも観ていきたい。アンジェイワイダ監督の遺作。反社会的な作品を作り続けた巨匠が最後に残した作品で、答えは出ずとも彼が残したいものがぎっしりと詰まった…

【映画】ムーンライト 〜マイノリティーな静の世界〜

久しぶりに消化するのが難しい映画に出会った。重くもなく、とはいえ軽いわけでもない。動ではなく、静。マジョリティーではなく、マイノリティー。派手さはなく、淡々とストーリーが流れていき、シャロンを軸にシャロン自身を取り巻く環境、周りがだんだん…

【映画】地獄の黙示録 〜ベトナム戦争を芸術に変えてしまった映画〜

体調が悪いときに観るべき映画ではなかった。内容が難解でまさに地獄絵図、狂気な世界が広がる202分。作中ずっとベトナム戦争下での話ではあるが、前半と後半でまるで内容が違ったように見える。でも、これは隊長からの命令を遂行するまでを描いているだけで…

【映画】ラ・ラ・ランド 〜春夏秋冬=起承転結〜

この世界観にのめり込めるかどうか、がキモ。「夏」の途中あたりからがっつりのめり込めたからよかった。夢追い人の男女のサクセスストーリーとラブストーリーが交じったような映画。ミュージカルは今までに一度しか観たことがないけど(マイフェアレディ)…

【映画】マンチェスター・バイ・ザ・シー 〜癒えない傷も、忘れられない痛みも、その心ごと、生きていく。〜

洋画でこのような作品に出会えたことが嬉しい。しかもアカデミー賞主演男優賞と脚本賞を受賞されている作品。ある一人のしがない男が過去や人と向き合うことで変わっていき、再生していこうとするストーリー。「消えない傷も、忘れられない痛みも。その心ご…