【映画】カメラを止めるな！ 〜想定外のカラクリが織りなす最高のおもしろさ〜
映画史をぬり変える"ワンカット・ゾンビサバイバル！"……を撮ったヤツらの話。
更新滞っていましたm(_ _)m
これからはできるだけ更新いたします！
この映画は本当に二度始まります。
ネタバレしたら楽しさが半減するので、完全にネタバレはなしでレビューしたいと思いますが、本当におもしろかった。
お金のかかった壮大な映画ももちろんいいけど、構成と演出と脚本で、完全なる自分たちのやり方で映画界に衝撃を与えるような作品は映画好きとしては興奮せざるを得ない。
そんな興奮を余すことなく感じさせてくれた作品であった。
ゾンビ映画をライブで、しかも1カットで撮るという衝撃的なB級っぽい映画からスタートされた。
そう、これがわりとリアルに撮られていて、正直この内容で最後まで行くのかなーと思っていた。
そんな考えがそもそも間違っていたし、ここまでみんながハマっている作品ならそりゃあそんなことはないよなと。
そこから本当に二度目の本編とも言える映画が始まり出した。
蓋を開けないとわからないわくわくとどきどき。
え、これでどうなっていくの？が中盤にあり、期待をより増幅させる。
これでおもしろくなかったら間違いなくブーイングだぞと蓋が開いてからのおもしろさと言ったらもう…！！
なるほど、そうくるか！、の連続で、リアルなゾンビ映画の裏側がこんなことになっているなんて、という衝撃の連続。
これは本当に想定外の展開すぎて、思わず心の中で拍手を送りまくった。
騙されたと思ったらめっちゃ笑えて、そんな騙された感覚なんてどうでもよくなるほど、どんどん展開がおもしろくなっていくし、納得させられてくる。
なるほど、確かにこうなるかーの連続で、こんなに衝撃と納得が行き来しながら、作品に没入し続けられたのは初めて。
それこそどんでん返しという意味では、「キサラギ」っぽいものが感じられるが、より予想外に点が線になり繋がっていくという意味では、今作はよりおもしろかったし新しかった。
お金がなく、独特な芸術性や思考がなかったら、まさにこの方向での勝負しかないだろうという凄さに溢れている映画。
そこにはそれぞれの映画愛が詰まっていて、本気で映画を変えるんだという気概が感じられるからこそ、笑えるだけでなくだんだんと感動に昇華されていく。
この類の作品で何で泣けるんだろうと思ったらまさしくその本気の映画愛が感じられたのと、そんなドタバタやトラブルの中で確かに変わりゆくそれぞれを間近で観ることができたからだろうなーと。
まあまあそれなりでOKな人生も無難でいいかもしれないけど、その壁を越えることで未知なる極上が待っている。
だから本気で他とは違うことをやってみよう。
それが十二分に伝わって来た最高級の映画だった。
加えてそれぞれの個性やキャラをうまく活用しての相乗効果でより作品の深みとおもしろさを助長していくスタンスも素晴らしすぎた。
個性やキャラがないと成り立つことのない奇跡的な世界があることへのメッセージ性、個性やキャラを爆発させることで、新たな芸術が生まれ、類い稀ない新体験を与えてくれる。
個性やキャラを押し殺すことなく最大限に活かす作りに映画のみならず、芸術に対しての愛を感じた。
まさに「芸術は爆発だ」という岡本太郎の言葉にハマるような作品であり、こういう作品は本当に希望でもある。
そして見事に下剋上を果たし大ヒットしているのも本当に希望で、そういうのも含めて考えながら鑑賞していくとそれは泣けてもおかしくないなと。
本当に全人類が鑑賞して損はない作品です。
衝撃と納得の連続。
類い稀ないあらゆる要素と映画ならではのよさが詰まりまくった作品。
ぜひ劇場でご鑑賞ください！
P.S.
あんなに劇場が埋まっている様を見たのは初めてだった。
終わった後に拍手が沸き起こった。
そういう意味でも初体験だったし、これは本当に拍手を送らざる得ない。
キャストが無名なのも、絶妙に演技が上手じゃないのもまたよき！
ネタバレせずにレビュー頑張った！笑
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