【音楽】すごい速さ / andymori〜理想と現実のギャップ〜
「andymori」
彼らの音楽(確かCITY LIGHTS)を初めて聴いたとき、衝撃が走った。
その中でも1分30秒と非常に短い「すごい速さ」という曲。
彼らが奏でる爽快なメロディから繰り出される何か悶々としているような歌詞。
この曲を初めて聴いたときに感じたことは、日常を生きることは、「理想と現実のギャップを常に抱えていくことであること」。
どれだけ充実していそうに見える人でも、その人にでも何か理想としているものと今生きている現実にギャップはあって、そのもやもやを打ち消し前に進むために、何かをするのである。
何気なく過ごす日常の中で、自分の中では「すごい速さ」で進んでいく味気ない日々。
何かやらなきゃ何も変わらないと思うが、なかなか踏み出せない一歩と募るセンチメンタル。
この曲の中では、そのセンチメンタルが募ることで自分の身を滅ぼしてしまうことをも訴え、さらに感傷的に映画館へ走ってまた理想と現実のギャップに陥る。
映画を観たあとは、「何かやれそう」、「まだまだできる」とそれこそ何か自分の中でのモチベーションが揺れ動くが、結局はまた変わらない味気ない日常に戻る。
そうしてまたすごい速さで夏が過ぎ去っていく。
また冒頭の歌詞に戻る。
彼らの人生はそれの繰り返しであることをこの曲では伝えられる。
彼らがある程度受け入れられるようになってきてはいたが、理想とのギャップに何か人生のおいての葛藤や悩みが多かったんだろうな、というのが伝わってくる。
その葛藤と悩みを彼らは曲の中で、「センチメンタル」と表現しているのだろう。
いかにも、ロックミュージシャン的歌詞とメロディとメッセージ性。
ここまで短く疾走感溢れるように作り上げられ、色々と考えさせられる。
ここ最近で何回聴いたかわからないくらいリピートしている好きな曲の一つ。
どうしても書きたくなったので綴りました。
ぜひ聴いてもらいたい曲です。