シネマライフキャリア - Cinema Life Career -

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【映画】新感染 ファイナルエクスプレス 〜何があっても、守り抜け!〜

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ゾンビ映画の中では傑作に値するのではないか。
あまり好きではない部類だが、今作は衝撃が走った。

設定からストーリーを追うごとに回収されていく伏線。
それぞれの設定にもしっかりと意味がある。
さらにゾンビ映画とは程遠い、ヒューマン要素もしっかりと盛り込まれている。
邦題ダサいけど笑、2つの意味で掛けているのは見事。

何らかの感染症が広がっていき、韓国中はパニックに陥る。
ママに会いに、誕生日に新幹線で向かうソグ(ユンユ)とスアン(キムスアン)。
その途中にこの事故は起こる。

釜山までは遠い、国家ではどうすることもできず、自分たちで周りがゾンビだらけの状況をどうにかするしかなかった。
その状況とやらはもうパニックどころではなく、常に生死をさまようとんでもない状況だった。

ソグは、自分のことだけしか見ることができず、自分のためにしか初めは動けなかった。
仕事関係のコネから蜜に軍部に連絡を取り、子供と2人だけ助かろうと試みるが、事態は想像以上に悪く、自衛隊までもが感染し、ゾンビと化していた。

その状況下でも、自分だけが助かろうとはせず、他の人を助けるために奮闘するソンギョン(マドンソク)やヨングク(チェウシク)を目の当たりに、またスアンの純粋無垢にただただ他の人のことを思う姿と父親ソグに対して抱いていた想いを受けることで、一人の人間としても父親としても変わっていく。

頭はよいソグは、自分だけが助かろうとはせず、周りと力を合わせてみんなで助かることだけを考えて、行動するようになる。

周りが見えなくなってしまいかねないどうしようもない状況の中で、真っ二つにわかれる人の心と行動。
自分のことしか考えられなくなってしまうか、他の人のことをも考えられるか。

この状況(極限状態)にならないとわからないが、良くも悪くもその中でも残る人間のよい部分、逆に出てくるよくない部分、おかしくなっていく様が、合間合間に挟まれていて、しっかりと描写されている。
何も考えずに鑑賞しようと思っていたが、思った以上にヒューマン要素も強かった。

最終的に生き残るのが誰かは言えないが、ただゾンビに驚かされるだけではない中身(ヒューマン要素)の詰まったゾンビ映画であると言える。
最後は感動で、涙を流している人もいました。
もちろん、ゾンビも大変リアルで、なかなかに怖いです。笑

鑑賞中に気づいたが「コンユ×チョンユミ」は、トガニと同じタッグ。
やはり間違いなかった。
ただ、今作では個人的にはマドンソクが一番かっこよかった。