【映画】1987、ある闘いの真実 〜驚愕のわずか31年前の事件〜
1987、ある闘いの真実(1987)
誰もが驚愕する。これは、わずか31年前の事件。
1987年、一人の大学生の死が人々の心に火をつけた。
国民が国と闘った韓国民主化闘争を描く衝撃の実話!
2018年観たかったのに観れなかった作品を鑑賞しよう第五弾。
これが31年前であったことに本当に驚愕。
反共産主義を掲げる国の中で、起こっていたことはまさに悪しき共産主義の果てに起こるようなことで、そこには様々な理不尽があることを隠蔽するだけ(悪しき正義)のために惜しみなく行われていた。
軍事政権下に対しての警鐘、その中に結局自由は存在してなかったも同然だった。
それに対して立ち上がったのはただただ明らかに間違ってる理不尽を正そうとした、大多数の後ろ盾のない人たちであった。
何かを悪に仕立てあげて、それを制裁することのみが正義であるようにして理不尽を加えているのは、過去に何かがあったとしても、もはやただの自己満以外の何物でもないことがよくわかる。
反共産主義を掲げるのはそれによって間違った方向に向かう国が多いのも事実なのでよいのだが、それが行き過ぎるとそれこそもっと悪い社会主義に陥りかねない矛盾を当時の韓国に見た。
強大な権力が支配する国や組織はその支配に反した時点で理不尽が起こり、そうなってる時点で、そこに自由はない。
強大な権力を持つ黒幕はトカゲの尻尾切りのように下を切って事なきを得ようとする。
それを見逃し続けたらそれこそ終わりで従わざるを得なくなる。
そんなとても大きい権力のもとで下される理不尽に立ち向かうのは極一部の一国民たちであったが、それらの諦めない思いと行動は確かにその状況そのものを徐々に動かしていく。
その状況当時を知るわけではないが、とても忠実に再現されていたのではないかというほどの緊迫感があった。
やっぱり事実を描く韓国映画は本当にレベルが高くて凄い。目が離せなかった。
見逃してよいシーンが一つもない。
それぞれの思いと行動が多くの人の心を動かし、強大な権力に抗うだけの力を得て、国を正しい方向に導いたことは、言葉では言い表せないほどの意義のあることである。
民主化闘争とはいわば、権力が集中しすぎて過度に支配することができる社会を終えることで、それが大統領選の直接選挙制への改憲やあらゆる自由の保障などであった。
日本にとっては当たり前に今は整っていることを掴むために、ここまでしないといけないのかと。
あらゆるものが当たり前に保障されてる日本は、理不尽が残ってはいるにせよ、まだ恵まれてる環境であるんだなと改めて思った。
それでも日本でも今も組織や場所によっては、ここまで酷くなくても似たようなことで苦しんでいる人はいると思う。
それは規模感とレベル感が違うだけで。
理不尽の横行は、終わりがなくそれを隠したりするために、とてつもない労力を費やすことになるのに、なぜこうも減らないのか。
人の心というものの欠落ほど怖いものはないと感じつつ、それを超える国民たちの希望は捨て切りたくない。
この史実は本当にそんな様々な理不尽への希望でもあった。
震えた。凄すぎた。ここまでできるのか。
これは本当に様々な方に観て欲しい傑作。
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