シネマライフキャリア - Cinema Life Career -

映画やドラマをメインにコンテンツの感想記事と生き方やキャリアを考える上で参考になりそうな記事を書いていきます。

映画

【映画】運び屋 〜置き忘れていた本当に大切なもの〜

運び屋(The Mule)前代未聞の実話80歳代でシナロア・カルテルの麻薬の運び屋となった第二次世界大戦の退役軍人であるレオ・シャープの実話に基づかれており、監督・主演ともにクリントイーストウッドによって映画化された作品。家族よりも仕事を優先し、家…

【映画】1987、ある闘いの真実 〜驚愕のわずか31年前の事件〜

1987、ある闘いの真実(1987)誰もが驚愕する。これは、わずか31年前の事件。1987年、一人の大学生の死が人々の心に火をつけた。国民が国と闘った韓国民主化闘争を描く衝撃の実話!2018年観たかったのに観れなかった作品を鑑賞しよう第五弾。これが31年前で…

【映画】ソラニン 〜社会人向け青春映画の金字塔〜

ソラニン私は歌う。キミがいたことを証明するために。高校のときくらいに鑑賞して以来に鑑賞。この歳になっても変わらず、むしろ初めて鑑賞したときよりなぜか自分事として捉えられて、グッと来て、こみ上げてくるものがあった。それなりに色んなものに触れ…

【映画】21世紀の女の子 〜21世紀の女の子に捧げる挑戦的短編集〜

21世紀の女の子21世紀の女の子に捧げる挑戦的短編集上記の共通テーマをもとに15人の女性若手映画監督による短編15篇で構成されるオムニバス形式の作品。想像していたものを超える若者ならではのエモさが全体的に広がっていて、突き刺さっても来るしじんわり…

【映画】グリーンブック(GreenBook) 〜衝突ではなく尊重から〜

グリーンブック(GreenBook)行こうぜ、相棒。あんたにしかできないことがある。第91回アカデミー賞で作品賞、助演男優賞(マハーシャラアリ)、脚本賞の3部門を受賞した作品。1962年、ニューヨークの一流ナイトクラブ、で用心棒を務めるバレロンガは、粗野で…

【映画】サムライマラソン 〜行きはマラソン 帰りは戦〜

サムライマラソン 行きはマラソン、帰りは戦。 キャスト(特に映画お久しぶりの森山未來と小松菜奈)目当てで鑑賞。 全体的な評価はわりと低めなんですね。 演出や派手さ、細かい部分のこだわり等に確かに物足りなさはありつつも、おもしろくないことはなか…

【映画】ラッカは静かに虐殺されている 〜我々が勝つか 皆殺しされるかだ〜

ラッカは静かに虐殺されている(City of Ghosts) 我々が勝つか 皆殺しされるかだ 2018年観たかったのに観れなかった作品を鑑賞しよう第四弾。 故郷のラッカをISISに奪われて、その残虐な彼らを世界に広めて追い詰めるためにありのままを発信することを手段…

【映画】犬ヶ島 〜もしも犬の気持ちがわかったら〜

犬ヶ島 2018年観たかったのに観れなかった作品を鑑賞しよう第三弾。 Amazonでレンタルがまさかの100円だった! 設定は近未来の日本。 ドッグ病が流行するメガ崎市で、人間の感染を恐れた小林市長が、全ての犬を犬ヶ島(ゴミ島)に追放しようと画策する。 その…

【映画】君の名前で僕を呼んで 〜愛の美しさ〜

君の名前で僕を呼んで(Call Me By Your Name) 何ひとつ忘れない。 2018年観たかったけど観れなかった作品を鑑賞しよう第二弾。 2007年に書かれた小説「Call Me By Your Name」を原作としていて、原作は1987年の設定だが、エイズが社会問題になる前を描くた…

【映画】ファースト・マン 〜月への不可能な旅路を体験せよ〜

ファースト・マン(First Man) 月への不可能な旅路を体験せよ。 昨日の「ラ・ラ・ランド」に感化されたこともあり、早速鑑賞。 ニール・アームストロングの伝記「ファーストマン: ニール・アームストロングの人生」が原作で、「ラ・ラ・ランド」のデイミア…

【映画】七つの会議 〜正義の体現〜

七つの会議 正義を、語れ。 池井戸潤原作の映画化。 ある社員が皮切りとなり、組織全体に蔓延る同調圧力が招く不祥事の連鎖を断ち切っていく物語。 エンターテイメントとしてのおもしろさがしっかりとあり、それでいて社会派要素もしっかりとある内容は健在…

【映画】渇き。 〜あらゆる狂気の共存〜

渇き。 愛する娘は、バケモノでした。 狂気の沙汰。全員狂ってる。もう振り切れ過ぎてて救いなんてものは全くない。 愛の方向性を誤ったことから来る狂気、自分の非を認めず他責にし続けてあくまで自分のせいであることから逃げ続ける各位、弱い者にやっと希…

【映画】デイアンドナイト 〜善と悪はどこからやってくるのか〜

デイアンドナイト 善と悪はどこからやってくるのか。 善悪の問題について、単なる二項対立で描かずに、あらゆる方面からの善と悪に深く触れていく心意気は凄くて、物凄い熱を感じられ、物語も濃密で無駄がなく、目が離せない。 だが、やはり善と悪をここまで…

【映画】十二人の死にたい子どもたち 〜死にたいって本当は生きたいってこと〜

十二人の死にたい子どもたち 死にたいけど、殺されるのはイヤ。 密室での集団安楽死を望んで集まった12人の子どもたち。 子どもたちと言っても設定は高校生で、年頃の青年である。 子どもと定義づけたのは、若さゆえの不安定さと成人はしていないことへの裏…

【映画】万引き家族 〜人が人らしく生きるためには〜

万引き家族 アカデミー賞外国語映画賞にノミネートされましたね! 日本アカデミー賞ノミネートは予想通りやったけど、本家アカデミー賞へのノミネートは驚きです。 個人的には2019年ベストの映画でした。 是枝監督らしい「家族として生きること」を軸に、あ…

【映画】ボヘミアン・ラプソディ 〜人間の本質は孤独を受け止めることからはじまる〜

ボヘミアン・ラプソディ(Bohemian Rhapsody) 伝説のバンド「クイーン」 彼らの音楽を唯一超える「彼」の物語。 イギリスのロックバンド「クイーン」のフレディ・マーキュリーに焦点を当て、バンドの結成から1985年のライヴエイド・パフォーマンスまでを描…

【映画】チワワちゃん 〜青春の自爆テロ〜

チワワちゃん 息もできないほど、キスして、笑って、恋をしていた。 2019年劇場一発目。わりと遅くなったけどこれにしてよかった。 とてもエモーショナルな作品。 色んな気持ちや感情が入り交じっていて簡単に整理ができない。余韻には浸れた。 青春の自爆テ…

【映画】悪人 〜数々の悪人たる人間の一側面〜

悪人 なぜ殺したのか。 なぜ愛したのか。 本当の「悪人」は誰か。 起こった事実だけではその人の本当の姿はわからない。 そこに至るまでの背景やその人の心境、状態、過去、そして今。 表には決して見えてこない裏に隠れた真相にこそ、本当のその人の姿があ…

【映画】検察側の罪人 〜感情を軸とした正義と真実を軸とした正義の対立〜

検察側の罪人 一線を、越える。 正義は罪か? 犯人未明の殺人事件。対立する二人の検事。 正しいのは、どちらの正義かー 原田眞人監督最新作。 木村拓哉×二宮和也のW主演。 『別册文藝春秋』(文藝春秋)にて2012年9月号から2013年9月号まで連載された、雫井…

【映画】カメラを止めるな! 〜想定外のカラクリが織りなす最高のおもしろさ〜

カメラを止めるな! 映画史をぬり変える"ワンカット・ゾンビサバイバル!"……を撮ったヤツらの話。 更新滞っていましたm(_ _)m これからはできるだけ更新いたします! この映画は本当に二度始まります。 ネタバレしたら楽しさが半減するので、完全にネタバレ…

【映画】THE 15:17 TO PARIS 15時17分、パリ行き 〜導かれるままに〜

15時17分、パリ行き(THE 15:17 TO PARIS)これはまた新たなノンフィクション映画の見せ方で、「アメリカンスナイパー」とは全然違う斬新な展開で事実を基に描いている作品だった。事実を基にする映画の特徴としては、事実起こった事柄をベースに、重要なポ…

【映画】THE GREATEST SHOWMAN グレイテストショーマン 〜ドラマチックとはこのこと!〜

実際、この作品は実在していたフィニアステイラーバーナムをモデルに描かれた作品だと知って驚いた。こんなドラマチックな物語が実際にあったと思うとわくわくしますね!実業家として成功をして、幼い頃から愛を育んできたチャリティと子供たちに幸せを与え…

【映画】THE SHAPE OF WATER シェイプ・オブ・ウォーター 〜アート的な美しい愛の表現〜

シェイプ・オブ・ウォーターシンプルだけど、深くて美しい。わかりやすいんだけど、鑑賞後はなぜかすごく満たされたような気持ちになる。映画のファンタジーな世界に飛び込んだと思いきや、ちゃんとした愛や人間味が描かれているため、現実の世界のようにも…

【映画】blank13 〜父の空白の13年間〜

内容に対しての尺(70分)、父親蒸発後の家族のみを描くのではなく父親にもスポットライトが当てられる展開、物語の進み方のユニークさ、シリアスな内容に温もりを入れ込んで上手に中和させていく流れ、は素晴らしいと感じたし、新しい映画の形を観ることがで…

【映画】早春(DEEP END) 〜死ぬほどの恋に落ちたんだ。〜

死ぬほどの恋に落ちたんだ。演出やストーリー展開の仕方を間違えたらただのストーカー映像になってしまい兼ねないが、設定と演出とストーリー展開により、しっかりと一つの恋愛の形が描かれている。こんな恋愛の形も美しいと錯覚に陥りそうなほどの描き方だ…

【映画】サニー32 〜コメディに社会問題風刺〜

白石監督にキャストにピエール瀧、リリーフランキー、門脇麦ということで、期待して鑑賞。凶悪において、実話をもとに様々な人間の鬼畜さを表現した白石監督であるが、今作も実話をベースの作品である。今作は、2004年に佐世保在住の小学生6年生の女の子が同…

【映画】リバーズ・エッジ 〜平坦な戦場で僕らが生き延びること〜

「GO」の行定監督×二階堂ふみ主演ということで、公開前からとても楽しみにしていた今作。高校生という社会の閉じられた狭い世界の中で、飄々と、自分を隠して綺麗なところだけ見て日々を過ごす。なんとなく他の人と仲良く打ち込めることがあって、それに打ち…

【映画】犬猿 〜兄弟姉妹だからこその嫉妬、羨望、愛憎〜

設定は少々荒削りというか、大袈裟な感じはするけど、兄弟姉妹の似ているようで違うくて、距離が近くて関わらざるを得ないときに、お互いに相手に思うことや比較して自身をどう考えているか、が上手に描かれている。今作では、「兄弟姉妹=お互いをよく知り…

【映画】スリービルボード 〜怒りは怒りを来す〜

映画としての展開がおもしろく、内容としても深く、メッセージ性も感じる。評価が高い理由がわかる。だが、心情に対しての描写においてはやはり邦画の方が幾度にも濃い作品があるなと感じた。それでも全体的には期待以上に満足な作品だった。自分の娘がレイ…

【映画】羊の木 〜受容する先に見えるもの〜

キャッチコピー(信じるか疑うか)と吉田大八監督にこのキャストでかなり期待して鑑賞したが、思ったよりはハマらず。群像劇としてもヒューマン映画としても物足りない。とはいえ、サイコにもサスペンスにも振り切ってる感じではなかった。「怒り」みたいな…